頭でっかちの演出家が考える至高の作品「かぐや姫の物語」

pumiponn

2015年10月03日 01:36

もう中途半端に書き散らかすのをやめて、ちゃんと書けよ、というブログになっていますが。
それに、ナチュログなんだから、キャンプのことを書けよ、と。

今日、酔っぱらって帰ってきて、なぜか、「かぐや姫の物語」を見ました。
家で。

最初の方の子供のシーンとかを、うちの子供が好きなんですよね。三歳半です。
「たーけのこー」とか「ひーめ」とか言います。
本当に良くできているシーンですから。

で、通してみて、再度、痛感しました。
最初に映画館で見た時に、もうショックを受けて、口惜しくて口惜しくて。
なんで、こんな作品が世の中にあるんだと。生まれたんだと。


私は中学から高校にかけては、本当に、物書きになりたかった。
大学に入ったら、もう二度と卒業せずに、ずっと大学にいて、研究に進みたかった。

なのに、経済学部に行き、コンサルティング会社に行き、ファンドの仕事になり、起業を続け。
うーん、お金まみれ。

大学の時に、同級生がやっていた演劇を見て、ショックを受け、自分で脚本を書き、さらには演出もするようになり。
当然に、その芝居は、「頭でっかち」。理論先行、やりたい事先行。技術・表現技法は追いつかず。

その経験をもとに見ると、もう「かぐや姫の物語」は、本当に素晴らしいというか、悔しいというか、至高の作品です。
音響の切り替え、シーンの切り替えのちょっと早いタイミングのすばらしさ。


口惜しい、口惜しい。
こんな作品を作りたかった。こんな作品が作れたら、死んでもいい!(と言ってしまう)。
一つ一つのシーンに費やした時間、色々なものを作った挙句に、残した一つのシナリオ。
余白の使い方。
セオリー通りの表情の切り替えなのに、その徹底と表現技法の高度の止揚による高揚感。
頭で考えて、ここはこう演出をしよう、この動きにこう意味を持たせよう、など演出家として考えうる演出を張り巡らしている。

何度見ても、興奮をして、もう寝れないです。

くやしいー。
演出を続けたかった!!!


こんな作品が世の中にあることが許せなくて、羨ましくて、口惜しくて、感動して、涙が出て、一つ一つのシーンが忘れられなくて、しゃべりたくて、もう寝れないです。


おやすみー


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