2015年05月31日
FIFAの事件;アメリカの意志が見える大きな分水嶺
FIFAの汚職の事件は、大きな事件ですね。
どう考えても、お金まみれだとは思いますが、それをアメリカの司法当局が動いて、逮捕・起訴するとは。
びっくりです。
しかし、逮捕された人達が、全て中南米の国々の人。逮捕した場所が、スイス。
そりゃ、アメリカの銀行の口座を経由していたかもしれないけど、何故、アメリカが出て来る?
先月4月23日に承認されたばかりの、アメリカの新しい司法長官は、司法長官就任までは、このFIFAの捜査チームのヘッドでもあったみたいです。ということは、明らかに司法長官になる時点で、このFIFAの捜査を、大々的に行う事を前提としていたということです。オバマの構想の中で。
そしてもちろん、どこかの記事が書いていたように、アメリカの国内事情(ヒスパニック系有権者への受け)が、大きな要素を締めているとは思いますが、同時に外交的なインパクトも、考慮しないわけはありません。
想定できることとしては
①18年ロシアWカップへの反対の明示的な表明
②中南米諸国への、自立化傾向への警告(何と言っても、中国の李首相の南米諸国訪問の直後です)
の二つでしょうか。
アメリカが、同時に、今、世界の中で進めていることとしては
①キューバとの和解
②イランとの和解=シーア派との和解(その一方でのサウジ=スンニ派の隣国イエメンへの空爆黙認)
③南シナ海での強硬姿勢
④クリミアへのリアルな介入のレベル低下
⑤日米同盟の強化
といった所が目立っています。
①キューバとの和解は、中国海軍のキューバ―常駐をつぶしました。
②イランとの和解は、核がどうこう、ということではなく、イラクをイランに任せ、シーア派民兵も活用することで、ISをはじめとする中東対策を行い、アメリカ軍の太平洋シフトをスムーズに継続する、ということのように見えます。
④ドイツの粘り強いアメリカに対する説得にも関わらず、アメリカはロシアに対して、振り上げた拳をそろそろおろしています。
⑤日本は、アメリカの同盟国の中では、一定エリアの防衛を安定して任すことが出来る最強国です。他には出ていけないかもしれないけど、出ていくぞーと、日本自身にいわせることで、広いエリアに対して物凄く大きな牽制力を生んでいます。
アメリカの相対的なパワーが落ちて、中国が無軌道なやり方で台頭し、他の国々よりも「上手」な国家運営を行っている。リアルな戦線を中国に集中し、それ以外は、ソフトなパワーのフル活用に動いているんですね。
そして、そういった中国を、何とか巻き取ろうとしたけど、議会コントロールに失敗した。例えば、AIIBなんて、アジア開発投資銀行とIMFでの中国の発言権を上げれば、生まれなかった話、それをアメリカ議会が国内だけを見た党派的な動きでつぶした。
こういった、全体的な文脈の中に、今回のFIFAの捜査は、位置づけが可能だと思いました。
もう、アメリカはこれ以上、後退する気はありませんね。
第一次世界大戦は、ほぼ対等の力の同盟陣営が、お互いに譲らすに、結果、小さなことから暴発しました。
第二次世界大戦は、衰えつつある同盟陣営が、新興の同盟陣営に対して、宥和的な立場をとり続けた結果、メッセージを双方が間違って解釈して、始まりました。
今回は、その二つの大戦に比べたら、陣営間の力の差が大きく、また歴史から学んでいるはずです。
バラバラに見えるかのような、起きていることから考えると、大丈夫だと思うのですが、、、
逮捕劇の舞台となったZurich のBaur Au Lacは、素晴らしいホテルですよね。Zurichに行った時に見て、凄いなーと思いました。
私は、こちらは宿泊したことはないですが、ローザンヌのBeau Rivage (スイスのこういったパレスホテルの双頭です、この二つが)は宿泊したことがあります。それも社会人2年生の時に。
丁度、その時、グローバルプロジェクトにアサインされて、そのプロジェクトの上司だったZurich のマネジャーが、スイスでミーティングをしようと読んでくれたんですよね。英語も不十分な状態で、あんな素晴らしいホテルにとまって、目を丸くし、そして、夜に食べたトリュフのリゾットの素晴らしさに参り、朝御飯の豪華さに驚嘆した覚えがあります。
どう考えても、お金まみれだとは思いますが、それをアメリカの司法当局が動いて、逮捕・起訴するとは。
びっくりです。
しかし、逮捕された人達が、全て中南米の国々の人。逮捕した場所が、スイス。
そりゃ、アメリカの銀行の口座を経由していたかもしれないけど、何故、アメリカが出て来る?
先月4月23日に承認されたばかりの、アメリカの新しい司法長官は、司法長官就任までは、このFIFAの捜査チームのヘッドでもあったみたいです。ということは、明らかに司法長官になる時点で、このFIFAの捜査を、大々的に行う事を前提としていたということです。オバマの構想の中で。
そしてもちろん、どこかの記事が書いていたように、アメリカの国内事情(ヒスパニック系有権者への受け)が、大きな要素を締めているとは思いますが、同時に外交的なインパクトも、考慮しないわけはありません。
想定できることとしては
①18年ロシアWカップへの反対の明示的な表明
②中南米諸国への、自立化傾向への警告(何と言っても、中国の李首相の南米諸国訪問の直後です)
の二つでしょうか。
アメリカが、同時に、今、世界の中で進めていることとしては
①キューバとの和解
②イランとの和解=シーア派との和解(その一方でのサウジ=スンニ派の隣国イエメンへの空爆黙認)
③南シナ海での強硬姿勢
④クリミアへのリアルな介入のレベル低下
⑤日米同盟の強化
といった所が目立っています。
①キューバとの和解は、中国海軍のキューバ―常駐をつぶしました。
②イランとの和解は、核がどうこう、ということではなく、イラクをイランに任せ、シーア派民兵も活用することで、ISをはじめとする中東対策を行い、アメリカ軍の太平洋シフトをスムーズに継続する、ということのように見えます。
④ドイツの粘り強いアメリカに対する説得にも関わらず、アメリカはロシアに対して、振り上げた拳をそろそろおろしています。
⑤日本は、アメリカの同盟国の中では、一定エリアの防衛を安定して任すことが出来る最強国です。他には出ていけないかもしれないけど、出ていくぞーと、日本自身にいわせることで、広いエリアに対して物凄く大きな牽制力を生んでいます。
アメリカの相対的なパワーが落ちて、中国が無軌道なやり方で台頭し、他の国々よりも「上手」な国家運営を行っている。リアルな戦線を中国に集中し、それ以外は、ソフトなパワーのフル活用に動いているんですね。
そして、そういった中国を、何とか巻き取ろうとしたけど、議会コントロールに失敗した。例えば、AIIBなんて、アジア開発投資銀行とIMFでの中国の発言権を上げれば、生まれなかった話、それをアメリカ議会が国内だけを見た党派的な動きでつぶした。
こういった、全体的な文脈の中に、今回のFIFAの捜査は、位置づけが可能だと思いました。
もう、アメリカはこれ以上、後退する気はありませんね。
第一次世界大戦は、ほぼ対等の力の同盟陣営が、お互いに譲らすに、結果、小さなことから暴発しました。
第二次世界大戦は、衰えつつある同盟陣営が、新興の同盟陣営に対して、宥和的な立場をとり続けた結果、メッセージを双方が間違って解釈して、始まりました。
今回は、その二つの大戦に比べたら、陣営間の力の差が大きく、また歴史から学んでいるはずです。
バラバラに見えるかのような、起きていることから考えると、大丈夫だと思うのですが、、、
逮捕劇の舞台となったZurich のBaur Au Lacは、素晴らしいホテルですよね。Zurichに行った時に見て、凄いなーと思いました。
私は、こちらは宿泊したことはないですが、ローザンヌのBeau Rivage (スイスのこういったパレスホテルの双頭です、この二つが)は宿泊したことがあります。それも社会人2年生の時に。
丁度、その時、グローバルプロジェクトにアサインされて、そのプロジェクトの上司だったZurich のマネジャーが、スイスでミーティングをしようと読んでくれたんですよね。英語も不十分な状態で、あんな素晴らしいホテルにとまって、目を丸くし、そして、夜に食べたトリュフのリゾットの素晴らしさに参り、朝御飯の豪華さに驚嘆した覚えがあります。
Posted by pumiponn at 06:10│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。